【日経225でも使える】簡単だけど効果絶大、移動平均線を使ったデイトレード手法教えます

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

今回は移動平均線を使った取引手法をリアルタイムトレードを交えつつ解説致します。

今回は日経225先物でトレードをします。

個別株と先物の手法自体は少し変わってきますが、移動平均線を使った手法は全く同じだと思ってください。

簡単で理解しやすい手法ですので、ぜひマスターして取引に活かしていきましょう。

この記事の解説を、動画で観たい方はこちら

※この動画は過去に撮影した動画を再編集したものです。

この記事を読んで得られること
  • 移動平均線のパラメータ設定の考え方
  • 移動平均線を使った手法のエントリーポイント
  • 移動平均線を使った手法の取引感覚

移動平均線を主に使う手法

0:48ころ

ほとんどの方が、移動平均線を使ってトレードをしているのではないでしょうか。

問題は、移動平均線を有効に活用できているのか、できていないのかです。

当然、単に眺めているだけではダメですよね。自分の売買にどう活かしていくか、明確なイメージを持つことが重要です。

私は、パラメータが「13」や「20」の移動平均線を使います。

受講生から「どうして「13」や「20」にするのですか?」と質問を受けますが、答えは単純で「自分にフィットするから」それだけです。

パラメータをいくつかにするか、神経を尖らせないようにしましょう。

システムトレードでは、パラメータ設定で収益が大きく異なります。

しかし、どの局面でも同一のパラメータが機能するわけではありません。ある局面では5日移動平均線が有効だったとしても、まったく機能しない局面もあります。

私は、いろいろなパラメータを試してきましたが、自分にフィットするのは「13」や「20」だと結論付けました。

日経225先物のリアルタイムトレード

2:43ころ

まずは、日経225先物を使って、移動平均線を割った時にエントリーする方法を解説していきます。

先ほどもお伝えしましたが、個別株の取引でも考え方は同じです。

ここでも、移動平均線のパラメータはあまり気にする必要はありません。レンジの動きになっているので、「20」より「13」の方がエッジが効く可能性もありますね。

今回は、移動平均線を割り込んだら買い、もしくは売りを仕掛けていきます。

パラメータは、が「5」、が「13」の移動平均線です。「13」の移動平均線を割ったところで売り注文を入れます。

瞬間的に移動平均線を割ってすぐに戻っていますが、一応、線を割ったのでエントリーしてみました。19,620円で約定しましたね。

下の画像の赤枠の辺りでは、移動平均線を割ってもすぐに超えてきています。

このような動きをするところでは、移動平均線を使ったトレードは機能しにくいですね。

もう少しホールドしたいところですが、動画の時間もあるのでここで決済の注文を入れましょう。

下の画像の赤丸のところの19,620円で売りを仕掛けましたが、その後、移動平均線を割って下がってきましたので、もし19,605円で買い戻せたら1500円くらいの利益ですね。

今回は、19,610円で約定できましたので1000円だけの利益でしたけど、ポジションを引っ張りすぎると逆に動く可能性があるので注意してください。

短い時間のトレードでしたが、感覚は掴めたでしょうか。

個別株のチャート

5:41ころ

個別株のチャートも見てみましょう。ソフトバンクグループ(9984)の5分足チャートです。

下の画像の赤枠のところで移動平均線を下に割っています。その後、大幅に値下がりしていますね。

次に、下の画像の青枠のところでは上に抜けています。その後、20分くらい値を戻していますね。

このようなところを狙ってトレードします。つまり、移動平均線で短期的なトレンドを捉えるということです。

まとめ

リアルタイムトレードで、移動平均線を使ったトレード手法の感覚を掴んでいただけたでしょうか。

実際にやってみると、難しい手法ではないので扱いやすいトレード手法だと思います。

ポイントは、どのような局面で移動平均線を使うかだけです。

いつでも、この手法が機能するわけではありません。先ほども説明しましたが、もみ合いになっている時は、機能しないことも多いですね。

また、「買いから入るのか」「売りから入るのか」自分はどっちなのか決めていく必要があります。買いでも売りでも使える手法なので、皆さんがやりやすい方で構いません。

簡単な手法ですが、上手く使えばかなり効果が上がるでしょう。

皆さんも実際にトレードで使って一緒に利益を出していきましょう。

紫垣 英昭