
紫垣英昭
昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介
「投資の教養」を運営しています、紫垣英昭です。
今回の記事は「デイトレード初心者でも使える、証券会社のソフトを紹介」という内容でお伝えしていきたいと思います。
2012年末から始まった「アベノミクス相場」は終焉を告げ、最近の株式市場は乱高下の激しい動きが続いています。
「アベノミクス相場」では、株を買って、ただ持っていれば儲かったような時代でしたが、残念ながら現在の株式市場は、そんな単純な動きではありません。
乱高下の激しい相場では、ただ株を買って持っているだけでは、損失を被るリスクが増し、現実に多くの個人投資家は、損失を被っているのです。
そんな中、「できれば、早めに利益を確定させたい」という個人投資家が増えてきています。
そこで注目されているのが「株のデイトレード」です。
今回は、デイトレードをするにあたり、各証券会社が提供している売買ソフトで、初心者でも使えるソフトを動画を使って紹介していきたいと思います。
- デイトレードに最適な証券会社がわかる
- プロが実際に使っている証券会社を知ることができる
- 実戦で使えるツールがわかる!
目次
株のデイトレードは、1日で売買を完結させる手法
“デイトレード”とは、エントリーから決済までを、1日で完結する売買手法です。
したがって毎日、「利益確定」または、「損切り」という結果が確定するのが特徴で、オーバーナイト(ポジションを翌日以降持ち越す)することはありません。
すべてのポジション(建玉)は、当日のうちに手仕舞いすることが求められます。
株の“デイトレード”すべての取引を1日で完結させる必要委があるため、1日の値動きをしっかり捉えることが重要になってきます。
したがって、経済新聞の記事や、株の情報を知らせるWebサイトだけでは、細かい値動きを捉えることが難しく、これでは“デイトレード”を行ったとしても、良い結果に結びつくことは厳しいでしょう。
“デイトレード”を成功させるためには、それなりの「ソフト」、「ツール」を使うことが求められます。
しかし、“デイトレード”初心者なら、「どんなソフトやツールを使えば良いのか?」と思うのは当然のこと。
そこで今回の記事では、実際に僕がデイトレードの現場で使っている「ソフト」、「ツール」をご紹介し、どのように活用しているかまでをご覧いただきたいと思います。
実際のデイトレード動画をご覧ください。
「デイトレードって、具体的にどんな売買なのか??」と思っていらっしゃる方も多いかと思います。
本や雑誌、またWebサイトなどで、デイトレードの売買手法、チャート分析などをご覧いただいたこともあるかもしれませんが、実際の売買をしている様子を観たことがある人は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
そこで、実際に僕がデイトレードを行っている動画を、ご覧いただきたいと思います。
かなりたくさん、リアルでデイトレードを行っている動画を録画していますが、すべてをご覧いただくことはできませんので、まずは2本のリアル・デイトレード動画をご覧ください。
目の前で動いている株価を見ながら解説もしています。
この動画を観ていただくことで、「デイトレードは、こうやってやるんだ・・・」というイメージがつくと思います。
●約30分のデイトレードで、30万4000円を獲得したデイトレード動画
●20分のデイトレードで、5万円を獲得したデイトレード動画
いかがでしょうか?
今回、観ていただいた動画で使っているソフト、ツールは、僕がデイトレードでいつも使っているソフト、ツールです。
これらソフト、ツールを最大限に活用することが、デイトレードを成功に導くことになります。
しかし、これからデイトレードを志そうと思っているあなたにしてみれば、どのソフト、ツールをどのように活用すればよいのか分からないと思いますし、そもそも「どこの証券会社に口座を開設したら良いの?」と思っていることと思います。
なのでまずは、「デイトレードで使いやすい証券会社」について、僕なりの考えを伝えたいと思います。
取引ソフト、ツールで選びたい証券会社
では、デイトレードを志すあなたが、どのように証券会社を選べばよいのかということについて、
あくまで僕の“主観”でお伝えしたいと思います。
以下が、デイトレードで個人投資家が良く使っている証券会社です。
インターネット取引を主にやっている証券会社ですね。
個人投資家が株のデイトレードを行うにあたり、それぞれの証券会社が提供している取引ソフト、ツールを、僕の主観でご紹介したいと思います。
楽天証券
楽天証券の「マーケットスピード」(無料)という取引ソフトを使っている個人投資家はたくさんいると思います。
僕もこの取引ソフトを、デイトレードでは必ず使っています。
ただし使っている機能は「ランキング」機能がメインであり、それ以外はあまり使っていません。
デイトレードの対象となる銘柄は当然ですが、「値動きの良い」銘柄が対象になります。
なぜなら、日中の値動きがなければそもそもデイトレードが成立しないからです。
楽天証券の「マーケットスピード」における“ランキング”という機能は、リアルタイムでランキングデータを入手することができます。
ソフトによっては、1分後ごとの更新などリアルタイム更新でないものがあります。
これだと、瞬間的な株価の動きを逃すことがあるので、僕はリアルタイムで更新してくれる、「マーケットスピード」を使います。
寄り付き直後、スピードの速い動きを察知し、すばやくエントリーすることが可能になります。
動きが激しいときなどは、瞬時に銘柄が入れ替わるので目が忙しいときもありますが、慣れれば問題はありません。
ただし使っている機能は「ランキング」機能がメインであり、それ以外はあまり使っていません。
チャート機能は、カスタマイズがしにくく、過去検証したくても、それほど日数はさかのぼれないので、あまりお勧めはしません。
楽天証券の口座開設はこちら
SBI証券
SBI証券ですが、現在はSBI証券のソフト、ツールは使っていません。
SBI証券では、「ハイパーSBI」というソフトを提供していますが、どうも肌が合いませんでした。
たくさんの情報は入手できるのですが、その分見づらく、カスタマイズがしにくいという感じがしました。
ただ、SBI証券のHPは良く使います。
特に企業決算の発表のスケジュールは、SBI証券で見るようにしています。
『SBI証券決算発表スケジュール(国内株式)』
SBI証券の口座開設はこちら
松井証券
僕が主宰している『紫垣デイトレード塾」では、「デイトレードは“時間”を読むこと」を基本原則に指導しています。
したがって“時間”をしっかり確認できエントリー、決済のポイントをできるだけ確認しやすくするためのチャートソフトが必要になります。
そこで僕は、松井証券 の『ネットストックハイスピード』(無料)というチャートソフトを使っています。もちろん口座があれば無料で使えます。
このソフトの優れているとことは、カスタマイズがしやすいことです。
かなり細かくカスタマイズができるのでかなり重宝しています。
そして、なにより“見やすい”こと。
チャートソフトで重要なことは、カスタマイズがしやすく、見やすいことがとても重要です。
デイトレードは瞬時の判断が求められる手法なので、チャートのカスタマイズができないのはかなり致命的です。
一度、松井証券の『ネットストックハイスピード』使えばきっと気に入ってもらえると思います。
操作もとてもカンタンなので、ぜひ一度試してみててください。
マネックス証券
ちょっと有料になってしまうのですが、マネックス証券の『マーケットライダープレミアム』というソフトを僕は使っています。
複数の「ミニチャート」が表示できる機能があり僕はこれを好んで使っています。
1画面に対して、10個まで「ミニチャート」が表示できます。
価格の動きは“ティックデータ”で表示されます。
なので、瞬間的動きが捉えやすいのです。
また『マーケットライダープレミアム』では、“ティックデータランキング”という機能があります。
先ほど紹介した、楽天証券のマーケットスピードは、「ランキング」がリアルタイムで表示されますが、“ティックデータランキング”という機能はありません。
“ティックデータランキング”を使う意味は、今現在、どの銘柄にたくさんの売買が集中しているかを見るために使います。
デイトレードは、必ず流動性のある銘柄を売買しなくてはなりません。
なぜなら流動性がないと、自分自身の売買で株価が動いてしまうからです。
当然、デイトレード対象銘柄は、動きのある銘柄が前提になるため、どれだけ売買が集中しているかがとても大きな意味があるのです。
そのために“ティックデータランキング”を僕は使うようにしています。
これだけデイトレードに必要な機能があり、ぜひ、あなたにも使っていただきたいのですが、問題は、月額4000円程度コストがかかること。
僕はデイトレードをやるんだったら、これくらいのコストはかけるべきだと思っていますが、いきなり初心者が月額4000円のコス トをかけることには躊躇しますよね。
なのでまずは「無料」のツールで練習して安定的に利益を出すことができた段階で『マーケットライダープレミアム』を使ってみてはいかがでしょうか。
マネックス証券の口座開設はこちら
カブドットコム証券
カブドットコム証券は、口座は持っているのですが、ソフト、ツールは使っていません。
正直、あまり使ってみたいというソフト、ツールがありません。
ただ部分部分では、使ってみようかなと思っているものもあるので、実際に自分が使ってみて良ければまたこのブログでご紹介したいと思います。
GMOクリック証券
僕のリアル・デイトレード動画の多くは、GMOクリック証券 の「スーパーはっちゅう君」というソフトを使って撮影しています。
GMOクリック証券を撮影用に使う意味は、手数料が安めに設定されているからです。
撮影には本来、エントリーしないようなところでエントリーしたり、受講生指導のために売買することが多くあるため、手数料はできるだけ安くする必要があるからです。
しかし自分が使っているからいえるのですが、GMOクリック証券の「スーパーはっちゅう君」というツールは、良くトラブルが起きます。
ダウンロードに時間がかかったり、突然、落ちたりすることが時々起こります。
手数料が安い分、このようなところにしわ寄せが来ているのではないかと勝手に思っていますが、個人的にメインの口座で使用するのは、あまりお勧めしていません。
GMOクリック証券の口座開設はこちら
結局、どの証券会社に口座を作れば良いのですか?
では「結局、どの証券会社に口座を作れば良いのですか?」という質問の答えですが、僕は、上記すべて口座開設をすれば良いと思います。
これまでお伝えしてきたのは、あくまで僕の主観であって、あなたは違う見方をするかもしれません。
僕は、メインの取引口座は、手数料などのコストよりも“操作性”を重視すべきと思っています。
いくら手数料が安くても、実際に使ってみて“操作性”が良くなければ、使うべきではないという考えだからです。
でも個人によってその感覚はさまざまです。
だから一度、上記すべての証券会社が提供している取引ソフトを試してみるのが一番早いと思います。
別に1社としか取引できないわけではありません。
複数申し込んでも、なんの問題もありません。
もちろん上記以外にも、インターネットで取引できる証券会社はありますので、あなたが使いやすい証券会社を選んでいただければOKだと思います。
今回ご紹介した以外の証券会社もいくつか挙げておきます。
証券会社選びの参考にしてください。
ツールを実際のデイトレードで使ってみる
すでに僕の「リアル・デイトレード動画」を観ていただいたと思います。
動画の中では、実際に解説もしているので、参考にしていただければと思います。
以下の動画では、『楽天証券マーケットスピード』、『マネックス証券マーケットライダープレミアム』のツール解説をしている動画です。
実際に動いているところを撮影しているので、一度、参考にしてみてください。
『ツールの解説動画』
まとめ
今回は、『株デイトレード初心者でも使える、証券会社のソフトを紹介』ということで、実際に僕が使っているソフト、ツール、証券会社をご紹介させていただきました。
実際に取引しているところを動画で観ていただいたことで、かなりイメージが得られたのではないでしょうか。
それぞれの取引ソフトは、一長一短があります。
なので、ひとつですべてを賄おうと思うのではなく、良い部分、使いやすい部分を組み合わせて使うことをお勧めしたいと思います。
紫垣 英昭

この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。