「脱炭素」関連10銘柄を紹介。大注目の環境株を今のうちにチェックしておこう

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

脱炭素を柱とした世界的な環境政策重視の流れが止まりません。

2020年秋には、ガソリン車の新規販売を2030年~2040年までにゼロにする「EVシフト」を世界各国が相次いで発表しました。

また、アメリカ大統領選で当選確実となっているバイデン氏はクリーンエネルギーに2兆ドル投資するなど環境政策を目玉としており、菅政権も脱炭素基金に2兆円基金を創設すると発表しています。

今回は、世界と日本の脱炭素の動きについて解説した上で、電気自動車や蓄電池、再生可能エネルギー、水素といった脱炭素関連銘柄について紹介していきます。

この記事を読んで得られること
  • 世界と日本の脱炭素の動きがわかる
  • 電気自動車や蓄電池、再生可能エネルギー、水素などの脱炭素関連銘柄がわかる
  • 脱炭素関連銘柄の株価の動きがチャート付きでわかる

1.世界的に脱炭素の流れが強まっている

EVシフトを始めとする「脱炭素」の動きが世界的に強まっており、日本でも脱炭素基金の創設などが報じられています。

1-1 世界の脱炭素の動き

地球温暖化対策として、世界的に脱炭素の動きが加速するニュースが相次いでいます。

2020年の脱炭素を象徴するニュースが、電気自動車(EV)の普及を進める「EVシフト」です。

2020年秋には、世界各国がガソリン車の新車販売規制を行うことを続々と発表しました。

イギリスでは2030年までに、フランスでは2040年まで、アメリカ・カリフォルニア州では2035年までに、それぞれガソリン車の新車販売を規制する方針を発表。中国も、2035年を目処に新車販売をEVやハイブリッド車などの環境対応車のみとする方針を打ち出しました。

世界的なEVシフトの流れを受けて、アメリカのEV大手テスラモーターズの株価は急騰しており、トヨタ自動車を抜いて自動車メーカー世界1位の時価総額となりました。

さらに、2020年アメリカ大統領選で当選確実としているバイデン氏も、環境政策を目玉政策としています。

バイデン氏は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにしてトランプ政権時代に脱退したパリ協定へ早期復帰する方針を掲げている他、脱炭素社会の実現のために4年間でクリーンエネルギー関連に2兆ドル投資するという公約も大きな注目を集めています。

1-2 日本の脱炭素の動き

世界的な脱炭素の流れを受けて、日本でも脱炭素の動きが加速しています。

菅総理は2020年10月26日に行った所信表明演説の中で、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすると宣言した上で、再生可能エネルギーを最大限導入する方針を示しました。

そして、世界的なEVシフトの中で、日本政府は2030年代半ばまでにガソリン車の新車販売を禁止にする方向で調整に入ったと報じられています。

ただ、欧米や北米ではハイブリッド車も含むガソリン車全般が禁止される一方で、日本ではハイブリッド車は規制対象外となる見通しのようです。

さらに、菅総理は、2020年12月4日に行った記者会見の中で、新型コロナの追加経済対策の一環として、脱炭素に向けた2兆円の基金を創設し、イノベーションに挑戦する企業には10年間に渡って継続的に支援していくと表明しました。

2.脱炭素で注目されるテーマ株とは?

脱炭素で注目されるテーマ株について抑えておきましょう。

ここで、環境政策を重視すると訴えた2020年12月4日の菅総理の記者会見について見てみましょう。

「無尽蔵にある水素を新たな電源と位置づけ、大規模で低コストの水素製造装置を実現します。

水素飛行機や水素の運搬船も開発します。

脱炭素の鍵となる電化にどうしても必要なのが、蓄電池です。

電気自動車や再生可能エネルギーの普及に必要な低コストの蓄電池を開発します。」

2020年12月4日 菅首相記者会見

出典:産経新聞社(https://www.sankei.com/politics/news/201204/plt2012040039-n1.html)

菅総理の記者会計からキーワードを抽出してみると、「電気自動車」「蓄電池」「再生可能エネルギー」「水素」の4つが浮かび上がってきます。

まさにこの4つのキーワードからなるテーマ株こそが、脱炭素で注目される関連銘柄です。

電気自動車関連銘柄は、脱炭素において最も注目されるテーマ株と言っても過言ではありません。

リチウムイオン電池や急速充電器、モーターを手掛けている銘柄が注目されます。

蓄電池関連銘柄は、電気自動車や再生可能エネルギー関連でも注目されるテーマ株となっており、電池メーカーが中心となります。

再生可能エネルギー関連銘柄は、太陽光発電やバイオマス発電を手掛ける銘柄が中心です。

長年に渡って注目されないテーマ株となっていましたが、世界的な脱炭素の動きによって2020年秋には急騰しています。

水素関連銘柄は、環境に優しいエネルギーとして注目される水素を手掛ける銘柄で構成されます。燃料電池や水素ステーションなどで注目のテーマです。

3.電気自動車関連銘柄

電気自動車(EV)は、脱炭素の中心的なテーマです。

なお、日本の自動車メーカーは電気自動車では出遅れているため、電気自動車関連銘柄として物色されることはほとんどありません。

3-1【6594】日本電産

電気自動車はエンジンではなくモーターで駆動するため、モーターメーカーは代表的な電気自動車関連銘柄となります。

世界的モーターメーカーである【6594】日本電産は、EV時代にさらなる成長が期待される銘柄です。

同社は、HDD向けなどの精密小型モーターに強みを持っていますが、近年は車載向けなど中大型モーターに注力しており、EV時代を見据えている企業です。

【6594】日本電産の月足チャート

日本電産の株価は長期的な上昇トレンドとなっており、アベノミクスが始まった2013年から2020年までに約10倍の成長株となっています。

脱炭素に向けたEVシフトが相次いだ2020年秋には一段高となっており、今後のEVシフトでさらなる成長・株高が期待されます。

3-2【6752】パナソニック

総合家電大手の【6752】パナソニックは電池に強みを持っており、アメリカの電気自動車大手テスラモーターズとの関係が深いことでも知られている企業です。

同社は、車載向けリチウムイオン電池市場で高いシェアを誇っており、テスラモーターズと共同でリチウムイオン電池の生産工場「ギガファクトリー」を運営しています。

また、トヨタとの合弁会社「プライム プラネット エナジー&ソリューションズ」も設立しており、トヨタの電気自動車でもポイントとなる企業です。

【6752】パナソニックの月足チャート

パナソニックの株価は、この6年間は横ばいとなっています。ただ、脱炭素に向けた環境政策が進んだ2020年10~11月には大きく上げています。

3-3【4080】田中化学研究所

電気自動車でも使われるリチウムイオン電池は、正極材、負極材、セパレーター、電解液の4部材で構成されます。電池材料を手掛けている銘柄も電気自動車関連銘柄の一角として注目です。

リチウムイオン電池の正極材を手掛ける【4080】田中化学研究所は、電気自動車関連銘柄として注目を集めることが多い銘柄です。

【4080】田中化学研究所の月足チャート

田中化学研究所の株価は、2017年から3年間は下落トレンドとなっていましたが、直近では反発しています。

特に、菅総理が2兆円の環境基金を創設すると発表した2020年12月4日の会見を受けて、2020年12月7日には大きく買われ、出来高もかつてないほど急増しました(上図赤丸)。

3-4【6955】FDK

電気自動車の弱点としては、航続距離が短く、充電に時間が掛かることが挙げられます。リチウムイオン電池のイノベーションが期待されますが、次世代電池の開発も注目ニュースです。

富士通系の電池メーカー【6955】FDKは、全固体電池や空気電池といった次世代電池を開発していることから、電気自動車関連銘柄の大穴株として注目されている銘柄です。

【6955】FDKの月足チャート

FDKの株価は、2018年からは下落トレンドとなっていましたが、2020年には反発しています。特に、直近の2020年11月から12月に掛けては株価・出来高ともに好調です。

電気自動車のバッテリーとしてはリチウムイオン電池が最有力ですが、全固体電池や空気電池といった次世代電池にも注目しておきましょう。

4.蓄電池関連銘柄

蓄電池は、電気自動車のバッテリーとしても重要となるほか、家庭用蓄電池や再生可能エネルギーでも注目されています。

4-1【6674】ジーエス・ユアサ コーポレーション

産業用・車載用鉛蓄電池大手の【6674】ジーエス・ユアサ コーポレーションは、代表的な蓄電池関連銘柄です。

同社は、自動車・二輪車用バッテリーや電動車両用蓄電池など、車載向けリチウムイオン電池に強みを持ちます。

【6674】ジーエス・ユアサ コーポレーションの月足チャート

ジーエス・ユアサ コーポレーションの株価は下落傾向にありましたが、環境株やEV株が注目を集めた2020年11月に大きく反発。コロナショック前の株価も取り戻しました。

4-2【6937】古川電池

古川電工系の蓄電池メーカー【6937】古川電池は、リチウムイオン電池を超えるバイポーラ型蓄電池を開発したことでも注目の蓄電池関連銘柄です。

【6937】古川電池の月足チャート

古川電池の株価は2020年に大きく動いています。特に、2020年6月には、リチウムイオン電池を超えるバイポーラ型蓄電池を開発したと発表して大きく買われました。環境株が大きく買われた直近の2020年11月にも再度上昇しています。

4-3【6996】ニチコン

コンデンサメーカー大手の【6996】ニチコンは、蓄電池や急速充電器を手掛けていることから蓄電池関連銘柄としても注目の銘柄です。

同社は、電気自動車のバッテリーから電力を蓄電池に取り出して家庭用電力として使う「EVパワー・ステーション」を世界で初めて実用化したことでも知られます。

【6996】ニチコンの月足チャート

ニチコンの株価はこの6年間はほぼ横ばいとなっています。

蓄電池やEV向け急速充電器に強い銘柄ということもあり、直近の2020年11月には大きく買われました。

5.再生可能エネルギー関連銘柄

太陽光発電やバイオマス発電といった再生可能エネルギーは、温室効果ガス排出量ゼロを達成するためにも期待されるエネルギー源です。

5-1【9519】レノバ

太陽光発電やバイオマス発電、風力発電、地熱発電といった再生可能エネルギー施設を開発・運営する【9519】レノバは、東証を代表する再生可能エネルギー関連銘柄です。

【9519】レノバの月足チャート

レノバの株価は、2017年の上場以来、右肩上がりとなっています。2020年秋には大きく買われて上場来高値を更新。“再生エネ相場”とも呼ばれた2020年秋を象徴する銘柄です。

5-2【1407】ウエストホールディングス

メガソーラーを中心に太陽光発電事業を展開する【1407】ウエストホールディングスは、再生可能エネルギー関連銘柄の中でも成長株として知られます。

同社はメガソーラー建設などの再生エネルギー事業が絶好調となっており、2020年には増配や株式分割を実施しました。

【1407】ウエストホールディングスの月足チャート

ウエストホールディングスの株価は、2020年には一直線の上昇トレンドとなっており、2020年秋の“再生エネ相場”では一段高となりました。

固定買取価格制度(FIT制度)の単価下落によって太陽光発電業者の倒産が相次いでいるとも報じられていますが、同社は太陽光業者の中で勝ち残った企業です。

6.水素関連銘柄

水素は、燃焼しても水しか排出しないことからクリーンエネルギーとして注目されています。

6-1【8088】岩谷産業

産業・家庭用ガス商社の【8088】岩谷産業は、東証を代表する水素関連銘柄です。水素関連銘柄の代名詞と言っても過言ではありません。

同社は、1941年から水素販売を始めており、圧縮水素・液化水素では国内トップシェア、特に液化水素では100%のシェアを有しています。

【8088】岩谷産業の月足チャート

岩谷産業の株価は、環境株が大きく買われた2020年秋に上場来高値を更新しています。2020年秋には、電気自動車や再生可能エネルギーと並んで、水素も注目されたと言ってよいでしょう。

まとめ

今回は、世界と日本の脱炭素の動きについて解説した上で、電気自動車や蓄電池、再生可能エネルギー、水素といった脱炭素関連銘柄について紹介してきました。

2020年秋には、世界的にEVシフトが進み、アメリカ大統領選ではバイデン氏が環境政策を目玉に掲げて当選確実としました。

日本でも、菅総理が2050年までに温室効果ガスをゼロにすることを掲げ、2兆円の環境基金を作ることを表明しています。また、EVシフトについても2030年半ばまでにガソリン車の新規販売をゼロにする方針のようです。

2020年10月から11月に掛けては、電気自動車関連銘柄、蓄電池関連銘柄、再生可能エネルギー関連銘柄、水素関連銘柄といった脱炭素関連テーマ株はいずれも大きく買われています。

2020年秋は“EV相場”や“再生エネ相場”とも呼ばれており、このトレンドが短期的なものに留まるか長期化していくかどうかに注目です。

紫垣 英昭

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