株式投資で年2000万を安定的に稼ぐプロトレーダーのルーティンを大公開!

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

今回は、私が株式投資トレーダーとして、どのように一日を過ごしているのかを、時系列でご紹介いたします。

プロの投資家がどのように一日を過ごしているかというのは、なかなか知る機会がないですよね。

私の一日の行動を細かくお伝えしますので、参考にしながら楽しんで読んでいただければと思います。

この記事を読んで得られること
  • プロ投資家の一日のルーティンがわかる
  • 場中以外の時間をどのように有効活用しているかがわかる
  • 投資判断のために、どの情報をチェックし、どのような点に着目しているかがわかる

デスクまわりの紹介

0:41ころ
上の画像には何やらモニターがたくさん写っていますが、これは私のデスクの画面です。
全部で8画面ありますが、一般の投資家の方はこんなに必要ありません。2画面あれば十分かと思います。

起床から日本市場開始前まで

ここでは朝起きてから、日本の株式市場が始まる9時前までの行動をご紹介いたします。

5:30~愛犬のお世話

1:07ころ
まず朝は5:30ころに起床して、愛犬のお世話から始まります。散歩やエサやりまですべて私がやっています。

6:30~前日の海外市場をチェック

1:27ころ
6:30ころに散歩から帰ってくると、ネットで前日の海外相場をチェックします。
おもにNY市場、S&P500、CME日経先物、ドル円のレート、原油などをチェック。

海外市場がどのような動きや引け方をしたのかを確認しています。
このような情報収集にはトレーダーズ・ウェブがおすすめです。とても情報量が多く無料ですので、ぜひ使ってください。

トレーダーズ・ウェブとは

日本株のみならず外国株・FX・先物などの情報を配信する人気サイト。投資のヒントになるコラムも無料で読める。
有料会員になると、トレーダーズ・ウェブが調査した有力銘柄情報の配信や、個別相談もできるようになる。

日本のマクロ経済指標の発表スケジュールの確認

2:10ころ
海外市場のチェックが終わったら、マクロ経済指標スケジュールを確認します。

例えば、上の画像に表示されている「日銀政策決定会合」は、相場に少なからず影響があるので、会合の内容がどのようになるのか、結果を受けて市場がどう反応するのかを予想しておきます。

他には新規失業保険申請件数やFOMC(連邦公開市場委員会)なども相場が大きく動く要因です。

特に短期売買の場合は、相場に大きな影響がある経済指標発表が控えているのであれば、ポジションを取らない方が良いかと思います。
経済指標発表前にポジションを取ると、下の図のようなパターンになりがちです。

みなさんはこのような経験が無いでしょうか。このパターンにならないように、経済指標の発表スケジュールは必ず確認をするようにしましょう。

テレビ・新聞で情報収集

3:26ころ
次にCS放送のモーニングサテライトを視聴しながら、日経新聞を読んでその日の相場をイメージします。

8:00~楽天証券でニュースをチェック

3:41ころ
上の画像は楽天証券のサイトで見られるニュース一覧です。
8時くらいになると、いろいろなニュースが配信されてきます。
外資系証券経由の売買状況や、銘柄の格上げ・格下げ、など気になるニュースからチェックしていきます。

8:30~板情報をチェック

4:05ころ
8時半くらいになると板状況がだんだん詰まってくるので、売買しようと思っている銘柄をチェックします。

自作のツールで外国人投資家の動向を調べる

4:17ころ
次に外国人投資家の売買動向をチェックします。

上の画像は自作したツールです。グラフの青色の線が日経平均株価で、赤色の線が外資系証券の売り越し・買い越しをオシレーター的に加工したデータです。
このデータから、現在の市場の環境を確認します。

オシレーターとは

直訳すると「振り幅」という意味。
グラフの上下の動きをから「買われ過ぎ」「売られすぎ」を判断して、投資のタイミングを計る。

自作のツールで日経平均の値幅予測

4:50ころ
これは日経平均株価の値幅を予測するツールです。これも私がオリジナルで作りました。
ここまでで紹介した情報・ツールを使って、市場が始まる前に予測を立てます。

日本市場開始から後場終了まで

5:04ころ
市場が始まったら、狙った銘柄にエントリーを仕掛けていきます。

5:09ころ
9時半~10時になると、短期で狙った銘柄の決済を考えます。
利益が出て入れば離隔しますし、損失が出て入れば損切りをします。

いつもお伝えしていることですが、当初立てたシナリオ通りに売買することが大切です。


5:24ころ
前場が終わり昼食後、気になったニュースをチェックして、該当する銘柄の動きを確認します。

後場終了後から就寝まで

後場が終わっても仕事は終わりません。まだまだ情報収集をしていきます。
ここからは日本の株式市場が終わってから、就寝までに何をしているのかをご紹介いたします。

16:00~休憩を兼ねて読書や調べもの

5:30ころ
相場が引けて16時くらいになったら、いったん頭を冷やすために1時間半くらい読書や調べものをします。

16:30~ロンドン市場の動きを反映した先物をチェック

5:43ころ
16時半を過ぎると、先物がロンドン市場の動きを反映した値動きになってきます。
ここからNY時間までどのような動きをするか、為替も含めて軽くチェックします。

16時半以降はロンドンが本格的に動く時間に入るので、ここから材料が出れば為替も動きますし、投機的な動きにもなります。
為替の動向を確認しながら、翌日の東京市場の動きをイメージしていきます。

21:30~アメリカのマクロ指数発表をチェック

6:16ころ
21時半からはアメリカでマクロ指標の発表があれば確認をします。雇用統計などは相場への影響が大きいので注意してください。

23:00~NY市場の動きを確認

6:37ころ
23時になるとNY株式市場がオープンするので、どのような動きをするかチェックします。NY株式市場の動きから、明日の日本市場の動きを予測します。
ここまでチェックしたら、私のトレーダーとしての1日がやっと終わりです。

まとめ

6:50ころ

一般の方がここまでする必要はないと思いますが、プロの投資家は下記のことを意識して動いています。

・常に「時間」で相場を考えている
・市場の外でも、常に相場動向を見ている

プロの投資家は細かな値動きよりも、時間を意識しています。
もちろん値動きを強く意識している投資家もいると思いますが、それ以上に「時間帯」に着目しているものです。

9時から15時までが勝負ではありません。本当に重要なのは9時から15時前後の時間帯です。
その時間で、どれだけ相場のイメージができるかということが、極めて重要です。

今回は朝起きて夜寝るまでに、私がどこに着目しているかをお伝えしました。

みなさんも今回ご紹介したポイントを一つ一つ見ていけば、新たな発見があると思いますので、ぜひ参考にして頂ければありがたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

紫垣 英昭