単純移動平均線チャート分析で、株初心者でも トレンド転換が読める!

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

この記事では、株式投資で安定的に利益を得ていくために、移動平均線を用いて、株価の流れを、どのように読み取っていけばいいのかをテーマに、解説していきます。

一般的に多くの方が参考にしている、25日・75日単純移動平均線を用いて、

  • 株価のトレンド発生・継続・転換時期の判断
  • 保有ポジションの利益確定・損切の判断ポイント

などを解説しています。

もちろん、絶対この移動平均線を使わないといけないといった決まりはありませんし、すでに自分が使用しているものであれば、それでも問題ありません。

株価の流れを読み解く方法を身に着け、ご自身の投資にお役立て頂きたいと思います。

この記事を読んで得られること関連記事
  • 単純移動平均線を使ってトレンドが発生しているか、継続するかがわかる
  • 株価の周期性で、トレンドの転換時期がわかる
  • トレンドの転換点を知ることで、ポジションの利確、損切ポイントがわかる

1. 単純移動平均線とは?

移動平均線とは、過去一定期間の株価の平均値を、線でつないだものです。

例えば、75日移動平均線とは、本日を含めた過去75日間の終値を合計し、一定期間内の価格の平均を線で繋いで線にしたものです。

移動平均線には、以下の3種類があります。

  • 単純移動平均線=Simple Moving Average(SMA)
  • 加重移動平均線=Weighted Moving Average(WMA)
  • 指数平滑移動平均線=Exponential Moving Average(EMA)

この3種類の移動平均線の違いや、それぞれの移動平均値の算出方法については、以下の記事で解説しています。

今回は、単純移動平均線(SMA)を使用します。

実際に以下の画像を用いて確認していきましょう。

1-1 トレンド発生のサイン: 移動平均線のゴールデンクロス・デットクロスとは

上図左側の黒い四角の部分を見て下さい。

25日線が、75日線を上に貫いています。

これを、ゴールデンクロスといいます。

ゴールデンクロスが発生すると、上昇方向に強い力が発生する

株価も強く上昇する可能性が高い

逆に、右側黒い四角の部分は、25日線が、75日線を下に貫いています。

これをデッドクロスといいます。

デッドクロスが発生すると、下落方向に強い力が発生する

株価も強く下落する可能性が高い

1-2上昇トレンド・下落トレンドが発生しているかどうかの判断ポイント

大まかなトレンドは、75日線(緑の線)よりも、株価が上で推移しているのか、下で推移しているのかで判断します。

大まかなトレンドの判断
  • 75日移動平均線よりも上で株価が推移 = 上昇トレンド中であると判断!
  • 75日移動平均線よりも下で株価が推移 = 下落トレンド中であると判断!

1-3 上昇トレンド・下落トレンド継続中の移動平均線の順序と株価の位置関係

大まかなトレンドについて把握出来たら、上昇トレンド中と、下落トレンド継続中の移動平均線の順序についてみていきます。

上昇トレンド継続中
  1. 1番目 = 株価
  2. 2番目 = 25日線
  3. 3番目 = 75日線

この場合、株価は継続的に、上昇していく傾向にあります。

下降トレンド継続中
  1. 1番目 = 75日線
  2. 2番目 = 25日線
  3. 3番目 = 株価

この場合、株価は継続的に、上昇していく傾向にあります。

このように、チャートをみた瞬間に、こういった事が気付けるように、なるために過去のチャートを見て学習してみて下さい。

そして上昇・下落トレンドが発生したら、その期間がいつまで続くのかが重要になってきます。

もちろんそれは100%確実に知る方法はありません。

しかし、株価の目安となる「周期性」を知っていれば、今後売買をしていく中で、非常に有利に売買していく事ができるようになります。

2. 株価の周期性とは?

株価のトレンドには周期性があり、上昇トレンド・下落トレンドが一度発生すると、およそ3か月又は6か月程継続する傾向にあります。

トレンドが発生したら、およそ3カ月目又は、6か月目辺りで、トレンド転換する可能性が高い

もちろん、およそなので多少前後するケースは多々ありますが、参考にしていただければ幸いです。

では、先ほどの画像で、実際に確認していきましょう。

まず、75日線の上に出たローソク足の日付を確認すると、2017年9月中旬であり、その月にローソク足が1本でも入っていれば、1カ月目と数えます。

2017年9月から上昇トレンドに入り、再び75日線を割り込んだのは、翌年の2018年2月となります。

上昇トレンド開始から、ちょうど6カ月目に、下落トレンドに転換した事になります。

どうでしょうか?

ゴールデンクロスを確認後、買いエントリーをした場合、自分が保有している銘柄が上昇トレンド6カ月目付近で、下落に転じるという事を知っていれば、2018年の1月中に保有株全て売却することができます。

2018年2月の大きな下落に巻き込まれて、悔しい思いをするのを、避ける事ができたかと思います。

3.利益確定、損切りのポイント

それでは、エントリー後に、利益確定または損切りを判断するポイントを、見ていきましょう。

先ほどの図の黒枠、の25日線と75日線のゴールデンクロスを確認した後に、買いエントリーしたものとします

3-1 利確又は損切りポイント➀

上の方の紫の矢印を見て下さい。

窓を開けて、下落した時は下への圧力が強いため、注意が必要です。

考え方としては、上昇6カ月目で、株価が揉み合いになり、上昇できずに、を空けて下に向かったので、リスク管理のために保有株を、売っておこうという考え方です。

3-2 利確又は損切りポイント➁

今度は、下の方の紫の矢印を見て下さい。

このケースでは、シンプルに25日線を陰線で割り込んだので、保有株の売却をしようといった、考え方です。

ポイント➀よりも、移動平均線を用いての判断なので、非常に分かりやすくなっています。

4.別のチャートでも、トレンド転換を分析してみよう

では今まで説明してきた事を踏まえながら、別のチャート画像を見ていきましょう。

この大暴落は、何が起こったかお気づきでしょうか?

最近起こったコロナショックの大暴落です。

誰もが恐怖に怯え、持ち株を損切りするしかなかった方も、多かったのではないでしょうか?

これも冷静に分析すると、2019年9月から75日線の上に出てきて、その後、上昇トレンドに入り、2月に入って75日線を割り込み、下落するも再び75日線の上に出て上昇しました。

しかし、その後75日線を再度割り込み、大暴落へと繋がりました。

2019年9月に上昇トレンドに入り、2020年2月に大きな下落、その期間は、上昇トレンドから6カ月目での大暴落となりました。

私もまさか、2万円を割り込むとは思っていませんでしたが、コロナウィルスによっての経済損失が深刻になるとの懸念から、売りが売りを呼ぶ、展開になってしまったのではないかと思います。

上記の様なチャート分析ができていれば、おそらく被害は最小限に留める事ができたかと思います。

まとめ

今回は、25日線・75日単純移動平均線を使って、株価の流れを読み解いていく方法を、簡単に解説しました。

今回の重要ポイントをおさらいします!

今回のポイントまとめ
  1. 75日線の上又は下で株価が推移しているのかを確認
  2. 上昇トレンド又は下降トレンド維持の目安となる期間は3カ月・6か月周期
  3.  25日線が75日線を上に貫くゴールデンクロス(GC)※上昇に勢いがつく可能性が高い
  4.  25日線が75日線に下に貫くデッドクロス(DC)※下落に勢いがつく可能性が高い

以上のポイントを、再度画像2枚で、復習してみて下さい。

具体的な売買の仕方に関しては、今回はあえて説明していません。

基礎がないと、売買してもただのギャンブルになってしまうのが、最大の理由です。

今後も参考になる記事を沢山紹介していきますので、ご自身で売買ができるように、自分なりのトレードルールを確立していってください。

紫垣 英昭

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