株初心者がリスク0で株式投資を学びながら遊べるゲーム5選

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

今回の記事では株式取引の「バーチャルゲーム」についてお話していきます。

最近の株ゲームは、本物の株価を使い実在銘柄を売買するなど、本番さながらのトレードが体験できます。

それもあって“株式投資をゲームで学ぶ”人が増えていると聞きます。

興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

株のゲームは以前からありましたが、株価が仮想であったり、できる売買が限られていたりと、あくまで“ただのゲーム”というものでした。

それが今では、実戦並みのトレードを“ノーリスク”で行えるとあって、「いきなりぶっつけ本番は怖い…でも経験は積みたい」という投資初心者に特に人気になっています。

また、初心者だけではなく「経験者が腕を磨くための場」としても非常に効果の高いものになっています。

この記事では、初心者におすすめしたい人気の株ゲームを5つほどピックアップしてまとめてみました。

✔ランキングを競うゲーム性の高いもの
✔証券会社のシミュレーションで使われる本格的なもの
✔チームで株を学ぶ教育機関向けのもの
✔100万ダウンロードの大人気のスマホアプリ

など、バリエーションを持って選んでいます。

これから株ゲームをやってみたいとお考えの方は、是非参考にしてみてください。

この記事を読んで得られること
  • 株式取引の「バーチャルゲーム」についてわかる
  • 人気の株ゲーム5選がわかる
  • 株ゲームならではの魅力がわかる

ノーリスクでリアルトレードを体験できる株ゲーム

株ゲームとは、簡単に言うと株式投資の売買をバーチャルで行う“シミュレーションゲーム”のことです。

主に仮想マネーを元手にリアルを想定した売買を体験するもので、損失も手数料もすべてバーチャルのためリスクゼロでリアルな株トレードを再現できるというものです。

どんなメリットがあるの?

バーチャルトレードには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

様々あると思いますが、主に考えられるメリットは以下の5つです。

・リスクゼロで実戦さながらのトレードが体験できる
・リスクを負うことなくいろいろな手法を試せる
・リアルなトレード練習で実践感覚が身に付く
・本番では手を出しずらい銘柄が試せて相場感を磨ける
・負けても冷静に自分の取引を分析することができる

株式投資が未経験の方はまず、このようなゲームを用いて売買感覚を磨いてみてはいかがでしょうか。

デメリットはあるの?

逆にデメリットは何でしょうか。

あるとすれば、やはり「緊張感が違う」という点でしょう。

実際の取引ではない分、緊張感は本番とは比較になりません。

リスクを負って何かをするのとリスクを負わず行うのとでは差が大きいからです。

その点はデメリットと言えますが、実戦前にバーチャルで基礎を磨くことはとても有効ですので、ゲームを上手く活用しつつ相乗効果を望むというのも良いでしょう。

何を基準に選べばいいの?

どのようにゲームを選んでいけばいいのか。

やはり自分がどのようなシミュレーションをしたいかによって選択は変わってきます。

たとえば、
✔トレードを練習したいのか
✔ランキングを競うようなゲーム性を求めるのか
✔それとも一人ではなくチームを組んで学んでみたいのか

また、
✔パソコンでトレードしたいのか
✔スマホを使って行いたいのか
それによって対象となるゲームは変わってきます。

まずは自分がどんなスタンスでゲームに取り組みたいのかをある程度決めて、その上で選択の幅を広げてみましょう。

ゲームを提供する会社によって趣向が違ってくるので、特徴を比較しながら試してみると、自分に合った株ゲームに巡り合えると思います。

おすすめ【株ゲーム】人気5選

では、具体的にどんな株ゲームがあるのかを実際にご紹介していきましょう。

トレダビ

【実戦を想定したトレードを練習したい人におすすめ!】

(画像:トレダビ公式サイトより引用)

『トレダビ』
提供元:株式会社K-ZONE
会員登録:無料
資本金:1000万円(仮想マネー)
株価反映:20分遅れ

「トレダビ」とは?

50万人が利用する無料バーチャル株式投資ゲームです。

実在する上場企業のリアル株価を使用し、証券会社の研修でも使用されるほどの本格派シミュレーションゲームです。

実際に株取引を体験したいけど、「いきなりはちょっと…」という初心者や、経験者が腕を磨く練習の場としても十分使えます。

まさに株シミュレーションの代表格とも言えるでしょう。

たとえば、いろいろな売買手法を試しながら自分なりの勝ちパターンを見つける検証の場として利用しても良いかもしれません。

特徴としては、東京証券取引所に上場している実データを利用するため、トレードにリアリティがあります。

また、実際の注文ルールに準じているので実売買の予行演習としても使えるでしょう。

iトレ2‐バーチャル株取引ゲーム

【トレードはスマホで!といった人におすすめ】

(画像:iTunesより引用)

『iトレ2‐バーチャル株取引ゲーム』
iPhoneアプリ(アンドロイド版もあり)
提供元:LinkagePlus Inc
会員登録:無料
資本金:100万円(仮想マネー)
株価反映:20分遅れ

「iトレ2」とは?

前作「iトレ」は100万ダウンロードを記録した大人気アプリ。

そのバージョンアップ版として登場したのがiトレ2。

「ゲームとは思えないほどの精度」「難しい株取引を楽しみながら体験できる」といった声が集まる人気のバーチャル株取引シミュレーションゲームで、いつでもどこでもスマホで実践できます。

スマホ一台でトレードする人も増えていますので、そういったスタイルの人が練習の場として利用するのに適したゲームと言えます。

株式学習ゲーム

【株だけじゃなく経済そのものも学びたい!という人におすすめ】

(画像:日本証券業協会サイトより引用)

『株式学習ゲーム』
提供元:東京証券業協会/東京証券取引所
利用料:無料
資本金:1000万円(仮想マネー)
※学校向け教材

「株式学習ゲーム」とは?

現実の経済や社会の動きを肌で感じる体験型学習として、アメリカの学校教育で30年以上の実績を持つThe Stock Market Gameをモデルに、1995年から中学校・高校を対象に提供されている株式学習教材です。

オンライン上のバーチャルゲームというよりは、授業の題材として使うものです。

3~4名のチームを組み、仮想所持金1000万円をもとに議論しながら売買のシミュレーション行っていく形式です。

この株式学習ゲームは、教育用として金融先進国のアメリカで実績のあるモデルを日本に導入してきたものですね。

「この教材の目的は、株式自体を学ぶことではなく、また、株式投資のテクニックを学ぶことでもありません。株式の模擬売買を通じて、株価変動の背景となっている現実の経済・社会の動きに生徒たちの目を向けさせることを目的としています。」(※引用 株学習ゲーム~株式で学ぶ経済の動き~)

と書かれているので、売買テクニックを練習するというよりは、若い世代の人たちが経済や株式投資に対する知識を深めることを主な目的としています。

日本は投資や資産運用に対しての意識が薄く、世界でもかなり遅れているという現実があります。

ですので、こういった教育が当たり前に増えてくると、豊かな個人投資家がもっと増えるかもしれませんね。

学校関係者や学生の方は是非取り入れてみてはいかがでしょうか。

選抜株式レース~全日本株式投資選手権~

【投資経験者向き。本格的に実力を競ってみたい人におすすめ!】

(画像:選抜株式レース公式サイトより引用)

『選抜株式レース~全日本株式投資選手権~』
提供元:株式会社 全日本株式投資選手権
レース出場登録:無料
会員サービスへの登録:有料

「選抜株式レース」とは?

自称実力者ではなく、隠れた実力者「株式投資の宮本武蔵を発掘する選抜レース」というコンセプトで行われる株ゲームです。

結果を競い合うという点で、どちらかというと初心者ではなく経験者向けのゲームです。

トレードに慣れてきたら参加してみると面白いかもしれません。

この株ゲームの人気の理由は、成績優秀者に選ばれると実際に賞金がもらえることです。

レース中の売買は仮想マネーを使うので、現金をリスクゼロで手に入れることができるということです。

トレードの経験を積むのもよし、刺激を得るという意味でもよし、腕に自信が付き始めたらきっと楽しめると思います。

まとめ

初心者におすすめの人気「株ゲーム」を5つほどご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

リスクを一切負うことなく、トレードの練習やシミュレーションができるというのは、とても‎良い環境だと思います。

しかも、本番ほどの緊張感はなかったとしても、実際の株価や銘柄を使っているので臨場感を持ってトレードを実践できます。

それに本番のトレードではできないような“冒険”ができるのもゲームならではでしょう。

ゲームであれば、全くの投資初心者でもどんどん経験を積めるので、

✔株式投資がどんなものかを体験してみたい
✔トレードの経験をリスクなく安全に積みたい
✔自分の勝ちパターンをつくり上げて本番で勝ちたい

等々、これからのご自身の株式投資生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

紫垣 英昭

 

この記事をかいた人

投資家 / オープンエデュケーション株式会社代表取締役。1964年大阪生まれ。甲子園出場経験者。大学卒業後、証券会社に勤務し、事業法人、金融法人営業、自己売買部門を担当。証券会社退職後、株式投資をはじめ、 日経225先物、FX等の売買指導を行い、個人投資家から絶大なる信頼を得ている。証券会社時代に培ったスキルを投資初心者でも理解できるよう売買指導を行い、今では3000人以上の受講生を抱え、「真に自立できる個人投資家」を輩出するために積極的に活動している。著書に『初心者でもがっぽり儲かる大化け「低位株」投資法』(幻冬舎)『億を稼ぐ投資法則』(ユウメディア)『少額資金で儲ける株ゴー ルデンルール』(ユウメディア)がある。