2020年11月アメリカ大統領選。日本株への影響と前回大きく動いた銘柄とは?

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

4年に1度行われるアメリカ大統領選は、世界の政治・経済にとって最も重要なイベントと言って間違いなく、株式市場にも多大なる影響を与えます。

2020年アメリカ大統領選は11月3日に行われますが、共和党の現職ドナルド・トランプ大統領が再選を果たすか、民主党のジョー・バイデン前副大統領が当選するか、アメリカ国民のみならず世界中が固唾を飲んで見守っています。

2020年8月時点の世論調査では、バイデン氏がトランプ氏をリードしていると報じられていますが、選挙が行われてみるまで結果がどうなるかは分かりません。

今回は、アメリカ大統領選と株価への影響について解説した上で、2016年アメリカ大統領選で大きく動いた日本株についても詳しく紹介していきます。

この記事を読んで得られること関連記事
  • アメリカ大統領選挙の現況がわかる
  • 2016年アメリカ大統領選挙の株価動向がわかる
  • 2016年アメリカ大統領選挙で大きく動いた銘柄の値動きがチャートでわかる

1.アメリカ大統領選とは?

アメリカ大統領選は、アメリカ合衆国の大統領を選出するために行われる4年に1度の選挙です。

アメリカ大統領選は、4年ごとの11月に実施されますが、11月の本選挙に至るまでには複数のプロセスを経て行われます。

アメリカは共和党と民主党による二大政党制となっていますが、大統領選挙までにそれぞれの党が党の代表となる大統領と副大統領候補を決める必要があります。

大統領・副大統領候補を決めていくプロセスとして行われるのが「予備選挙」と「党員集会」です。大統領選挙が行われる年の2月から6月の間に、各党で予備選挙と党員集会が行われ、大統領候補が絞り込まれていきます。

予備選挙・党員集会で選ばれた代議員は、7月から8月に掛けて行われる「全国党大会」で、大統領・副大統領候補の公認候補として指名されます。

そして、一般有権者がアメリカ次期大統領を決める「アメリカ大統領選」が11月に行われます。

アメリカ大統領選は「選挙人制度」という選挙制度を採用しており、各州に割り当てられた選挙人を、各州で勝利した候補が獲得していき、最終的に獲得した選挙人が多かった候補者が大統領になる仕組みです。

このような制度となっているため、前回2016年大統領選では、民主党のヒラリー・クリントン候補の方が総得票数は多かったにも関わらず、選挙人獲得数では共和党のドナルド・トランプ大統領が上回ったためトランプ大統領が誕生しました。

2.2020年アメリカ大統領選の状況

2020年アメリカ大統領選は、2020年11月3日に行われます。

共和党の大統領候補は現職のドナルド・トランプ氏で、民主党の大統領候補はオバマ政権時代に副大統領を務めたジョー・バイデン氏です。

2020年8月時点の各種世論調査・支持率を見てみると、バイデン氏がトランプ氏を10ポイント近くの大きな差を付けてリードしており、トランプ政権の続投に黄色信号が灯っている状況です。

ただ、大統領選まではまだ時間があり、直近ではトランプ氏が盛り返してきていることもあるため、選挙が行われるまではどうなるかは分かりません。

現に、2016年のアメリカ大統領選では、民主党のヒラリー・クリントン氏が各種調査でトランプ氏をリードしていたものの、選挙ではトランプ氏が勝利しています。

2020年のアメリカ大統領選において注目されるのが、新型コロナウイルス対策と米中貿易摩擦を含む対中戦略です。

新型コロナ対策と米中貿易摩擦という2つのトピックは、株式市場においても重要な2大テーマとなっていますが、今回のアメリカ大統領選においても注目されるトピックであることに違いありません。

ただ、表に出てくる情報を見ると、対中戦略ではトランプ氏・バイデン氏ともに強硬策を主張しており、特に大きな差があるようには見えません。

一方、新型コロナ対策を巡っては、マスク着用を拒否して経済を回すことを優先するトランプ氏の対応に多くのアメリカ人が不満を持っており、トランプ氏にとっては逆風となっています。

3.トランプ大統領が誕生した2016年アメリカ大統領選の株価動向

2016年のアメリカ大統領選が日経平均株価にどのような影響を及ぼしたのかを、短期・長期の2つの視点から見ていきましょう。

3-1 短期的な株価動向

トランプ大統領が誕生した2016年のアメリカ大統領選は、日本時間の2016年11月9日に投開票が行われました。

11月9日の開票速報では、アメリカ第一の保護主義を主張するトランプ氏優勢が伝えられると、世界中の株式市場は大暴落。

この当時、世界中のメディアでは「保護主義を訴えるトランプ大統領が誕生すれば、世界経済がボロボロになってしまう」という論調が一般的だったためです。

開票速報がリアルタイムで報じられていたこともあり、日経平均株価も大きな売りに見舞われました。

日経平均株価の日足チャート(2016年11月)

2016年11月9日の日経平均株価は、一時前日比-1,000円以上まで売られ、「トランプショック」と呼ばれました(上図赤丸)。しかし、トランプ大統領誕生がほぼ決定した、この夜のダウ平均株価は+256ドルと上昇。翌日の日経平均株価は、トランプショックの暴落を1日で取り戻す展開となりました。

リアルタイムで大統領選の開票速報の影響を受けた日本株は、世界中の市場の中でもトランプショックで最も大きく翻弄されたと言えます。

2020年アメリカ大統領選でも、市場時間と開票速報が重なる日本株は乱高下する可能性が高いため、このリスクについては留意しておくようにしましょう。

3-2 長期的な株価動向

2016年11月のトランプ政権誕生後の長期的な株価動向を、日経平均株価の月足チャートで見ていきましょう。

日経平均株価の月足チャート

トランプ政権の誕生は、日経平均株価にとっては上昇トレンドの始まりになったことが分かります(上図赤丸)。

2016年は1~2月の中国経済減速懸念、6月のイギリスEU脱退騒動(ブリグジット)、そして11月のトランプ政権誕生と大きな乱高下に見舞われるイベントが相次いだ年となりましたが、翌2017年に掛けて株式市場は大きく上昇しました。

ここで重要なことは、トランプ政権が誕生する前には、「保護主義を訴えるトランプ大統領が誕生したら、世界中の株価は暴落する」という論調が経済学者やアナリストの間でも一般的になっていたことです。

しかし、その懸念とは裏腹に、トランプ政権誕生後に株価は上昇。一部の保護主義については懸念されたものの、投資家のトランプ大統領への期待の方が上回っていたと言えます。

4.2016年アメリカ大統領選で大きく動いた銘柄5選!

2016年のアメリカ大統領選で大きく動いた銘柄を、アメリカ経済の影響を受けやすいアメリカ関連銘柄を中心に見ていきましょう。

4-1 【7203】トヨタ自動車

アメリカではGM・フォードに次ぐシェアを誇る【7203】トヨタ自動車は、アメリカ経済の影響を大きく受ける代表的な銘柄です。

【7203】トヨタ自動車の日足チャート(2016年11月)

トヨタの株価は、保護主義を訴えるトランプ大統領誕生が懸念されて、開票中に真っ先に売られました(上図赤丸)。しかし、その後は急反発したことが分かります。

4-2 【6758】ソニー

ゲーム機「プレイステーション4」が北米でも好調な【6758】ソニーは、アメリカ経済の影響を受けやすい企業の一つです。

【6758】ソニーの日足チャート(2016年11月)

ソニーも、2016年のアメリカ大統領選では一時大きく売られていました(上図赤丸)。

2016年アメリカ大統領選では、トヨタやソニーのような北米比率が高い銘柄に限らず、ほぼ全ての銘柄が一時的に大きく売られていたと言えます。

4-3 【2801】キッコーマン

食品調味料大手の【2801】キッコーマンは、2020年3月期決算では北米売上比率が44.44%と、アメリカ経済に影響を受けやすい銘柄として知られています。

【2801】キッコーマンの日足チャート(2016年11月)

キッコーマンの株価は、2016年11月のアメリカ大統領選で乱高下していたことが分かります。トランプ大統領誕生直後は下げていましたが(上図赤丸)、その後には大きく上昇しました。

同社は、トヨタやソニーよりも北米比率が高く、アメリカ経済の影響を強く受ける代表的な銘柄であるため、2020年アメリカ大統領選でも要注目の銘柄です。

4-4 【8035】東京エレクトロン

世界的な半導体製造装置メーカーである【8035】東京エレクトロンは、北米売上比率20%を始め、海外売上比率が高い銘柄です。

【8035】東京エレクトロンの日足チャート(2016年11月)

代表的な半導体株である東京エレクトロンの株価は、2016年大統領選で一時大きく売られたものの(上図赤丸)、その後は上昇トレンドに転じていることが分かります。トランプショックは絶好の押し目となっていました。

半導体株は、北米比率が高いからというよりは、半導体市場=世界経済やアメリカ経済のバロメータということで、アメリカ大統領選の影響を受けると考えられます。

代表的な景気敏感株である半導体株は、2020年アメリカ大統領選でも抑えておきたいセクターです。

4-5 【7974】任天堂

新型コロナ下でゲーム機「ニンテンドースイッチ」やゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」が世界中で大ヒットしている【7974】任天堂は、北米比率が高い銘柄の一つです。

新型コロナ下において任天堂の決算が一人勝ちとなったことはニュースでも話題になりましたが、2020年8月に発表された第1四半期決算を見てみると、「ニンテンドースイッチ」の売上比率は北米で37.94%となっています。

【7974】任天堂の日足チャート(2016年11月)

2016年アメリカ大統領選のときは、任天堂はトランプショックで一時売られたものの、その後は大きな上昇に転じていたことが分かります。

新型コロナで一人勝ちとなっている任天堂は、大型株では2020年に最も注目されている銘柄の一つです。新型コロナ下で行われる2020年アメリカ大統領選では、特に注目される銘柄になるのではないでしょうか?

まとめ

今回は、アメリカ大統領選と株価への影響について解説した上で、2016年大統領選で大きく動いた日本株についても紹介してきました。

2020年アメリカ大統領選は11月3日に行われますが、各種世論調査では、現職の共和党ドナルド・トランプ大統領が、民主党のジョー・バイデン前副大統領に苦戦しています。

ただ、大統領選まではまだ時間があり、実際に選挙が行われてみなければ、どのようになるのかは分かりません。

そして、株価についても、大統領選の結果が出てみなければ分からないというのが実際の所です。

現に、2016年11月にトランプ政権が誕生する前には、「保護主義を訴えるトランプ大統領が誕生したら、世界中の株価は暴落するだろう」ということが、投資家や経済学者の間ではコンセンサスになっていました。しかし、実際の株価は逆になりました。

大統領選の開票速報が進む時間に市場が開いている日本市場は、大統領選の影響を受けて乱高下することが多くなることには注意が必要です。

2020年アメリカ大統領選は株式市場にも大きな影響を与えるため、今後の動向を必ずチェックしておきましょう。

紫垣 英昭

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